JIMC 通信 2012年9月10日発行 第1号 日本インバウンド・メディア・コンソーシアム(JIMC)より、各種最新情報を お届けします。 *********************************** 1 JIMC通信発行のご挨拶 ・ 理事長 桑原 信彦 2 JIMCからのお知らせ ・ 上海「尖閣諸島の訪日旅客への影響の実態」 ・ シンガポール「NATAS HOLIDAY 2012」 ・ 香港「いま、人気の日本」発表! 3 JIMC会員入会のご案内 4 インバウンド媒体パッケージプランのご案内 5 賛助会員様からのご案内 ・『インバウンドセミナー』開催について *********************************** =================================== 1 JIMC通信発行のご挨拶 理事長 桑原 信彦 =================================== JIMC発足から7ヶ月が経過いたしました。震災の影響も緩和され、訪日外国人 旅行者数も急ピッチで回復しております。 このたび、JIMC正会員各社が日頃の活動を通じて得た最新のインバウンド情報 を皆様にご提供すべく、JIMC通信を発行する運びとなりました。皆様のインバ ウンド活動にお役立ていただけるよう、様々な情報を発信していきたいと考え ております。今後の発行にご期待下さい。 =================================== 2 JIMCからのお知らせ =================================== ◆上海レポート「尖閣諸島の訪日旅客への影響の実態」◆ 香港の活動家が尖閣諸島に上陸したことを発端に、またしても日中間の領土問 題が注目を浴びてしまう事態になっています。旅行関係者の間では、どのよう な影響が出るのか気にならない人はいないと思います。私もその中の一人です。 実際に街の状況はどうなのか? 旅行の予約状況はどうなのか? 先週から上 海に来て現地で見聞きしたところをお伝えしたいと思います。 ●街は平穏でいつもと変わらず。 実際には上海の街は極めて平穏、普段と同じです。最近はデモの報道もなく なっています。日本で報道されるデモの様子を見ていると、多くの人が参加し ているように見えますが、中国の一般の人にとっては一連のデモは「一部の人 たちが騒いでいる」に過ぎないという捉え方です。 ●気になる中国政府の動き、マスコミの日常的な報道。 今年は各所で多くの日中国交正常化40周年記念事業があるため、中央政府にも 地方政府にも事態の悪化を抑えており、本気で日本との外交戦を繰り出すタイ ミングではありません。現に政府系報道機関の人民日報での尖閣諸島関連報道 は極めて抑制的です。一方、「百度」(バイドゥ)、「新浪」(シナ)などの 大手ポータルサイトのニュース欄には、トップページの目立つところに関連記 事が出続けています。またテレビの特集番組で、日米が尖閣諸島方面での軍事 力を挙げていること、中国が新造の空母で対抗することなどが報道され、両国 間の緊張問題に対する関心を集めています。 ●8月の訪日旅行でキャンセルは出ているが、旅行者全体への影響は軽微。 日本へのFIT旅行者向けにチケット手配などを行っている「日本之窓」の訪日 旅行部門では、尖閣諸島問題を理由にキャンセルをする人が出ています。ただ し、件数にして「1名」。8月に約500人の扱いがあった中での1名です。取扱件 数全体の動きは大きな衰えは見えず、現状では影響は軽微です。団体ツアーを 扱う旅行会社では、売れ行きに若干の衰えがあるものの、国慶節のツアーには 目立った影響はないようです。 ●今後は楽観できない。 現在は強い反日行動には繋がらないものの、連日報道されるテレビの特番や、 ネット記事により日本との間に領土問題があることが強く意識されるように なっています。本来「旅行先としての日本」を考える人が、無意識のうちに 他国へ流れたり、旅行そのものを計画しないといった行動につながることと 思われます。中央政府に近い北京では一部の旅行会社が11月以降の訪日団体 ツアーの設定を見合わせているところもあります。日本車メーカーでは売れ 行きが鈍化し、下半期の予想を下方修正しています。 弊社の訪日旅行部門では、当面はボディーブローのように「伸びの勢いが鈍っ たようだ」という程度にとどまると見ています。しかし、日本政府による島の 国有化への警戒感は強く、40周年記念事業が収束する時期に政府や両国の活動 家がどう動くかによっては、もうひと波乱が起きる可能性があります。今回何 も起きなかったとしても、両国間に領土問題が存在する以上、何らかの問題が 起きる可能性は否定できません。仮に何か問題が起きたとしても、あくまでも 想定内のこととして、あわてずに対処するという気構えが必要だと思います。 *情報提供:「日本之窓」 (阿部道広) ─────────────────────────────────── ◆シンガポール「NATAS HOLIDAY 2012」に参加してきました!◆ 2012年8月24日~26日、シンガポールExpo、Hall 4に於いて、開催されました NATAS HORIDAY 2012に参加してまいりました。今年は日本から19自治体、 民間事業者が出展し、3日間で延べ7万人程度の集客を見込まれました。全体 的な印象として台湾、韓国がブース装飾にも力が入っており、お客様も沢山 集まっておりました。 それに引き換え、日本ブースは、残念ながら混雑した会場内で唯一閑散とし た印象を受けました。JNTOシンガポール事務所の方のお話を伺った限りでは、 原発の風評を払拭しきれていないということと、円高で旅費も高く、逆に日 本からの観光客が多く、飛行機の席が取りにくいため、逆風が吹いていると いう事でした。 また、台湾のブースは、桜を前面に出した装飾で台湾という名前を隠したら 日本ブースに見間違うような装飾、韓国は、冬の北海道(雪)をそのまま韓 国に置き換え、更に日本の半額で楽しめるということをトークに売上を伸ば していました。結果として3日間の売上では、日本は全体で5位との事で昨年 の3位から順位を落としたようです。ちなみに1位は韓国、2位が台湾、3位に ヨーロッパが入り、4位が中国だったようです。個人的には、この結果に危機 感を感じました。 *情報提供:「GOOD LUCK TRIP」(川端) ─────────────────────────────────── ◆香港「いま、人気の日本」ランキング発表◆ 創刊から5年目を迎えた「Hongkong Walker」(繁体字版)。刷新した誌面のコ ンセプトは『日本が大好きな香港人のための「日本」をディープに体感でき る日本旅行マガジン』です。今回は香港の読者にアンケートを実施。香港の 人が興味を持っている「日本」をご紹介します。 ■集計方法:HongkongWalker読者アンケート (誌面巻末のアンケートを回答し、編集部に送付) ■有効回答件数:394件 ▼日本人タレントで「香港ウォーカー」本誌の 「表紙で取り上げて欲しい人」ランキング! [男性] 1位 木村拓哉 2位 山下智久 3位 福山雅治 [女性] 1位 前田敦子 2位 武井 咲 3位 柏木由紀(AKB48) [グループ] 1位 AKB48 2位 SMAP 3位 Winds [ワンポイント] 日本で人気のタレント=香港でも人気!といえそうですね ▼日本旅行(4泊5日の場合)の予算は? 1位 88,000~110,000円程度 2位 66,000~88,000円程度 3位 55,000~66,000円程度 [ワンポイント] 渡航費と宿代は、「できるだけ、安く抑えたい」 というのが本音のようです。「日本のホテルは、安いホテルでも設備がよい」 という意見が多くあり、「素泊まりできる安いホテルで十分」という回答が 目立ちました。 ▼日本旅行で一番行きたい場所は? 1位 北海道 2位 東京 3位 秋葉原 [ワンポイント] 1位の「北海道」は香港人にとって「大自然の雄大な景観と冬の雪景色。 さらに新鮮で美味しい魚介類」というイメージが定着。「北海道」という 地名はすでにブランド化されていると言えます。3位の秋葉原ですが、 元々東京の中に秋葉原はありますが投票で「秋葉原」を書いてきていること を考えますと、これも地名のブランド化ができていると言えるでしょう。 ▼日本旅行で一番興味があるものは? 1位 ショッピング 2位 観光 3位 日本食グルメ(寿司・海鮮・ラーメンなど) [ワンポイント] 1位のショッピングは、香港にも支店がある「ユニクロ」や「ZARA」などの ファストファッションが人気。日本と同じデザインやカラーバリエーションが 香港の店舗にも並んでいるが、香港で販売されていないラインナップを探しに 来店する人が目立っています。 ◆情報提供:「HongkongWalker」&角川マガジンズ(とのおか) =================================== 3 JIMC会員 入会のご案内 =================================== 本コンソーシアムへのご入会をお願いしています。会員特典として、各種 活動への参加(講演会、勉強会等) 及び各種活動の成果(メールマガジン、 各種マーケティングリサーチデータ等)を受けることができます。 詳細はこちら▼ http://www.jimc.gr.jp/join/ =================================== 4 インバウンド媒体パッケージプランのご案内 =================================== 信頼と実績のJIMC正会員企業が発行する人気のインバウンド媒体を特別価格で ご掲載頂けるお得なセット商品を企画致しました。 詳細はこちら▼ http://www.jimc.gr.jp/wp-content/uploads/pdf/adplan_120531.pdf =================================== 5 賛助会員様からのご案内 =================================== 9月19日(水曜日)、アジアインバウンドの最新動向セミナー開催! ◆詳細・お申込みはこちら◆ https://www.yamatogokoro.jp/aiso-seminar/ インバウンド市場の最新ニュースをはじめ、コラムや注目企業インタビュー、 イベントレポート、さらには求人情報まで、国内最大級のインバウンドビジネ スプラットフォーム「やまとごころ .JP」では、インバウンドに関する多くの 情報を発信しています。 【お問い合わせ】やまとごころ運営事務局 日向(ひゅうが) TEL 03-6914-3401 ─────────────────────────────────── 賛助会員の皆様からの情報を随時募集しています。 掲載のご希望は担当・斉藤・伊藤までお知らせ下さい。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ [JIMCニュース] 2012年9月10日発行 第1号 編集・発行 日本インバウンド・メディア・コンソーシアム TEL 03-6804-5861 (インフィニティ・コミュニケーションズ内 斉藤・伊藤) http://www.jimc.gr.jp/ ご意見、ご感想、配信申込・停止などは info@jimc.gr.jp まで、お願いします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Copyright(C)2012 Japan Inbound Media Consortium. 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